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たばこの焼けあと

たばこの焼けあとの画像

ウールやツイードのような、厚手で模様があり糸も太めの生地でできたスーツやジャケットなどの場合、丸いたばこの焼けあとでもプロは“かけつぎ”の技術を使って、修理したのが殆ど分からない完璧な状態にまで回復させることができます。

もちろん、裏側から見れば修理をしたのが分かりますが、表からはすっかり周りの模様に溶け込んで殆ど気付かれることはありません。

基本は、損傷した部分に同じ素材の生地を重ねて穴のあいた部分に共布の繊維を1本1本丁寧に手作業で入れ込んでいき、そのあとで糸を引っ張って整えて最後に糸の先を処理して完成させます。

ちょうど布を織る作業を手作業で再現するように縦糸の色、横糸の色を穴の周囲のものと合わせて失われて部分の布地を作り出していくのですが、それはまるで芸術品を仕上げるような作業で、穴のあいた状態を知っている人にとっては魔法をかけて再現させたようにしか思えないほどの職人技だと言われます。

このような“たばこの焼けあと”などプロに任せれば簡単に直してしまいますが、これらの修理にはかなりの費用がかかります。

たとえば損傷部分が縦1cm、横1.5cmの場合、実際にかけつぎを施すのは丸い穴であっても周囲4辺の四角形をと考えて、縦の2辺の上下にそれぞれに0.5cm、横の2辺の左右にそれぞれ0.5cmを加えて、最終的には縦2cm、横2.5cmの四角形がかけつぎの範囲ということになります。

そしてこの修理の場合、四角形の4辺の長さの合計は≪2cm+2cm+2.5cm+2.5cm=9cm≫ということになります。

修理の費用はこれに1cmあたりの料金をかけたもので、1cmあたりの相場は800円から1000円前後ですので、この場合800円だとしても≪800円×9cm=7200円≫かかることになります。

修理にあまりお金をかけられない場合は、たとえばカットソーなどにはビーズで刺繍をしてアレンジするという手もあります。

また同じサイズの修理でも薄手の生地の場合はどうしてもあとが残ることがあるので、プロに依頼する際にはどの程度の完璧度が期待できるのかを確認しておいた方が良いでしょう。

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