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かけつぎ

かけつぎの画像

お気に入りのドレスを着て食事会に出席したまではルンルン気分だったのに、記念撮影で座り込んだ時にヒールの先がドレスのすそにひっかかって「……バリッ!」。

その後はパーティーを楽しむ気にもなれなかったり、クローゼットにしまっておいた一張羅のスーツを着て行く予定だったのに、着た瞬間に小さな虫食いがポツポツあるのを発見したり、知らないうちにたばこの焼けあとができてしまったのに気付いたりなど、ちょっとした不注意で大切にしていた衣服がダメージを受けてガックリきてしまうことってありますね。

しかも、自分のお気に入りであればショックの大きさは口では言い表せないほどですよね。

このような時に、2枚の布を継ぎ目が目立たないように継ぎ合わせるのに昔から“かけつぎ”という方法があります。

これは、衣服にできてしまった“たばこの焼けあと”や“虫食い”、“カギ裂き”、“シミ”などをさまざまな技法を使って修理するもので、完全修復は不可能ですが損傷部分を目立たなくすることができます。けれども、かなり高度な技術を要するために高価なものは初めからプロに任せた方が良いと言われています。

またプロに任せても、ウールやツイード、フラノなどのようにきれいに仕上げることが可能なものと、夏物の衣類に多く使われているもので縦糸と横糸の素材や太さなどが違ったカシミヤやサージ、ギャバといったかけつぎのあとが目立ってしまうもの、またタキシードクロス、新合繊、別珍、コーデュロイ、それに綿、ナイロン、ポリエステルなどのようにかけつぎができないものとがあります。

かけつぎの方法や出来上がりは職人によってさまざまで、それぞれに自分の流儀をもっていてその技術は殆ど公開されることはないようです。

そこで、あくまでも私たち素人が修理するのに抵抗のないような、“高価ではない衣服の小さな損傷”で、しかも「放っておいて着られないより、仕上がりはあまりきれいでなくても」とか、「少しでも前より良くなればいいから」という程度のものがあったら少し練習してみるのもいいかも知れませんね。

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